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2019.05.08

「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」Final dayレポート

初代男子日本チャンピオンに輝いた村上 舜。昨年に引き続き、「ISAワールドサーフィンゲームス」で日本代表として戦うことが決定した

2日間に渡って、東京五輪と同会場である千葉県一宮町・釣ヶ崎海岸にて開催されていた「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」。村上舜と松田詩野が男女それぞれ優勝を果たし、記念すべき初代日本チャンピオンに輝いた。

 

午後の上げ潮にかけてサイズはさらにアップし、舞台が整い始めたなか女子の決勝からスタート。ファイナリストは中塩佳那と松田詩野。前半はこのエリアをホームポイントとする中塩が先攻しグッドスコアを重ねるが、残り8分となった頃から松田が猛追。待ちに待って掴んだ波でポイントをしっかりと叩き出し逆転する。最後は手にしたプライオリティを有効に使った落ち着いた試合運びで、松田が勝利をつかんだ。

 

続いて行われた男子決勝は大橋海人と村上舜の対決。ラウンド3から始まったこの日、大橋は爆発的なバックサイドで圧勝し続けて、向かうところ敵なしと思われる活躍を見せていた。しかしファイナルではリズムが崩れ、なかなか波に乗れない。対する村上はグッドウェイブをことごとく掴み、持ち味のスピーディでキレのあるアクションを連発しながら点数を重ねていく。村上は終始優勢に立ち、見事なサーフィンで優勝をさらった。

 

クロージングセレモニーでは今大会のメダリストの表彰とともに、2019年「ISAワールドサーフィンゲームス」に出場する日本代表選手「NAMINORI JAPAN」のメンバー男女各3名を発表。男子は五十嵐カノア、村上 舜、大原洋人。女子は前田マヒナ、松田詩野、脇田紗良に決定した。

 

こうして日本サーフィン競技の世界に新たな歴史を刻むことになった「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」は幕を閉じた。東京五輪に向けて本格始動した「NAMINORI JAPAN」。選手たちの躍進に大いに期待し、ますます応援していきたい。

左から一般社団法人日本サーフィン連盟 理事長 酒井厚志、JPSAの細川哲夫理事長、WSL JAPANの近江俊哉ゼネラルマネージャー、メダリストの伊東李安琉、大橋海人、村上 舜、中塩佳那、都筑有夢路、鵜沢きよひさ一宮町議会議員、一般社団法人日本サーフィン連盟 副理事長 井本公文。大きな力がひとつになり、「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」は成功を収めた

「第1回 ジャパンオープンオブサーフィン」結果

<男子>

優勝

村上 舜

準優勝

大橋海人

3位

伊東李安琉

4位

上山・キアヌ・久里朱

<女子>

優勝

松田詩野

準優勝

中塩佳那

3位

都筑有夢路

4位

西元・ジュリ・梨乃

 

ファイナルではこの2日間見ることのなかったレギュラーのグッドウェイブを掴むなど、神がかったサーフィンで見事優勝を果たした村上 舜

圧倒的なバックハンドサーフィンで快勝を続けた大橋海人だったが、ファイナルでは波とのリズムが合わずに涙を飲んだ

ファイナルデーもたくさんのギャラリーがサーフィン競技観戦を楽しむために訪れ、会場は終始白熱したムードに溢れていた


初代女子日本チャンピオンは若干16歳の松田詩野。ファイナルでは辛抱強く波を待ち、試合巧者ぶりを発揮して勝利をつかんだ

安定感のあるアクションを繰り出して準優勝を手にした中塩佳那。今後が楽しみな日本女子サーフィンの期待の星

史上初のサーフィン日本チャンピオンが生まれる瞬間を見守る報道陣。東京五輪に向けて、サーフィン競技は日に日に大きな注目を集めている

バリエーション豊富なアクションを武器に3位となった伊東李安琉。大舞台で活躍できることをしっかりと証明した

先日、同会場で開催されたQS1000で優勝した都筑有夢路は今大会でも上位に食い込み3位。確実にワールドクラスのサーファーになることを予感させる

左から「NAMINORI JAPAN」公式PRキャラクターのNAMINORIピカチュウ。2019年の「ISAワールドサーフィンゲームス」を戦う「NAMINORI JAPAN」メンバー、松田詩野、脇田紗良、前田マヒナ、村上 舜、大原洋人。プレゼンターを務めたオリンピック競泳競技メダリストの松田丈志、 NSAの吉永 修強化本部長

2019年日本代表「NAMINORI JAPAN」メンバー

<男子>

五十嵐カノア/村上 舜/大原洋人

<女子>

前田マヒナ/松田詩野/脇田紗良